苔のむすまで

一介のデザイナ。ステキなかけらを集めて。

日本刀

刀剣の姿全体と、光を反射させ、地鉄(じがね)と刃文(はもん)を鑑賞する。 美術品として刀の景色を見ることが現代においての日本刀の楽しみ方。 日本刀は玉鋼という純度の高い鉄を使って作られる。 鎌倉時代の名刀正宗は、表情豊かな波打つような光の線、…

織部焼

桃山時代の茶人古田織部が好んだことからその名がついた焼き物。 千利休の死後、その弟子であった織部が茶の湯の第一人者となった。 織部焼は様々な文様が食材の美しさと調和し、 食事に華やかさを与える器として今なお人気の焼き物である。 織部焼は美濃国…

江戸指し物

江戸指し物とは、釘を使わずに木を差しこんで作る家具や調度品のこと。 指し物は平安時代から作られてきたと言われているが、元禄のころより、武士や町人などの江戸っ子の美意識が作りだした様式をもつものを江戸指し物という。その特徴は、華奢ですっきりと…

男の和装

着物の柄は桃山時代までは男女の区別なく、クジャクの様に華やかさを競っていた。アバンギャルドな柄の着物はとても色気があり、日本男児独特の文化を象徴するものである。江戸時代に発せられた贅沢を禁止する奢侈禁止令という逆行に対しては、一見地味に見…

苔の魅力

ほどよく手入れされた庭に生す苔は、紅葉や青葉などを引き立てる名わき役。苔の種類は世界で2万種ほどあり、日本には1600種以上あるため、微細なテクスチャ感の違いは情報量の多さを物語っており、我々の目を楽しませてくれる。日本の代表的な品種では、スギ…